COGEBI社マイカ製品 技術資料 609ASR 三友貿易株式会社

コジマイカ VPIテープ 609ASR (ガラスファイバー裏打ち材)
耐熱クラス 反応促進剤付き       

成分

コジマイカ VPIテープ 609ASRは、多孔特性の優れた硬質マイカ(Cogemica Muscovite)ペーパーを、布織ガラスファイバー裏打ち材に、極少量の特製エポキシで接着した構成になっています。これらのテープは、反応促進剤として Zinc Naphtenate を含んでいます。

特性

生産工程中で、揮発成分は0.5%以下に減少し、これにより、テープは、乾燥し、柔軟になり、皺がなくなり、且つ、真空圧含浸樹脂の吸収性が高くなります。
Zinc Naphtenate反応促進剤 を含むコジマイカ VPIテープ 609ASRは、今日使用され、知られている殆どの耐熱クラスFの触媒フリー真空含浸樹脂と互換性があります。
絶縁完成後の特性は、VPIプロセスで使用される含浸樹脂の品質に大きく影響されます。

用途

VPIテープ 609ASR は、高電圧回転機のコイル及びバーの、手巻き及び機械によるテーピングに適しています。これらのテープは開孔率が非常に高く、樹脂浸透特性が優れており、単一バーのVPIに限らず、全巻線完了ステーターの全含浸用としても理想的です。

形状

テープ:10mm幅から標準化されています。
標準コア:25, 40, 及び55mm

保管

20℃で12ヶ月、 5℃で24ヶ月

 

特性表 

グレード

609ASR 16-24

609ASR 18-24

609ASR 16-34

呼称厚さ

mm

0.150+/-0.03

0.160+/-0.03

0.160+/-0.03

平米当たり質量

g/m2

198+/-13

220+/-13

208+/-13

硬質マイカ量

g/m2

160+/-10

180+/-10

160+/-10

ガラス繊維量

g/m2

24+/-3

24+/-3

34+/-3

接着剤量

g/m2

11+/-3

11+/-3

11+/-3

反応促進剤量

mg/m2

480+/-120

480+/-120

480+/-120

揮発分量

%

<0.5

<0.5

<0.5

剛性

N/m

<40

<45

<45

引張り強さ

N/cm

>80

>80

>120

空隙率

s/100cm3

<500

<700

<500

試験方法:IEC371-2 1987 Edition