Rembrandtin-Austria 水溶性絶縁ワニス 三友貿易株式会社

REMISOL コアシート用絶縁ワニス EB 500
無機質充てん材を含むフェノール樹脂組織
水溶性      AISI種別 : C-6
灰色(他色あるいは無色もあります)

概 説
技術仕様書“A general introduction”を参照してください。
EB 500 は我が社の標準C-6ワニスで最も一般的に使用されているグレードです。

安全管理
現在の所、この製品は化学法にしたがって安全とされています。しかしながら、化学製品を扱う場合の通常の注意が必要です。我々のこれまでの経験により、この製品を適切な方法で取り扱う限り、人体に有害な結果を引き起こすことはありません。

適用範囲
ストリップや素材片のような冷間・熱間圧延コアシートの絶縁に最適です。これらの絶縁シートは、高電圧用を含む大きめの小型モーター、中型機及び大型機に使用されています。
この絶縁体はsilumin castingにも適しています。

保管法
オリジナルの容器を密封した状態で最低6ヶ月間の保存期間があります。極限の氷点下、-15℃以下や30℃を超える熱(太陽光の直射)は避けなければなりません。暑い条件下での保管は、保存期間が短くなります。

使用方法

コーティング
このワニスは非常によくかき混ぜなければなりません。
ローラー塗布にも最適です。

・硬化(乾燥)  硬化は炉で行われます。
   保持時間20秒でのP.M.T. =  (255±15)℃ 
   保持時間30秒でのP.M.T. =  (220±10)℃
(P.M.T.=Peak Metal Temperature メタルピーク温度)

P.M.T.は短時間に到達すべきピーク温度です。充分な硬化条件は、アルコールテストの結果により設定されます。

・アルコールテスト
綿をアルコールで湿らせ、絶縁部をこすってみます。もしワニスが充分に硬化されていれば、ワニス層が洗い落ちることはありません。

・絶縁層の厚み
モーターに使用する際,通常使用で、片側に3μm~5μm、もしくは両側に夫々2.5μm~4μm厚のドライ皮膜を推奨します。もし更なる厚さが要求される場合は、第一層の硬化後にもう一度塗る事が可能です。

・使用量(理論上、ロスなしとして)
1μmのドライ皮膜に要する使用量は、1平方mにつきワニス(納入状態)3,3gです。
0,5mm厚で1トンの板に必要なワニスの消費量は、1μmのドライ皮膜につき0,86kgです。

特性

出荷時の性状

相対密度 1,87±0,05
pH値  8,5  ±0,7
粘度 DIN-ISO 2431 6mm, 23℃ (70±10)s
DIN 53 211 4mm, 23℃ (120±30)s
固形物含有量 (1g/2時間/130℃) (77 ±3)%
固形物含有量の容積割合 56,9±3)%
固形物含有量の相対密度     2,57
洗浄目的の為の水溶性      無限

硬化後の性状
皮膜厚み片側5μmの0,5mm冷間圧延コアシートについて行われたテスト結果です:

硬化後の相対密度 2,57
破壊電圧(ボール電極20mm径) 200V
105℃の変圧器中で7日間保存後の破壊電圧 260V
IEC 404‐11項目のASTM A 717-81
(フランクリンテスト)に従がった表面抵抗値。  
>1000 ohm・c㎡
Frigen12に対する耐性(ジクロロ-ジフロロ-メタン) あり
加水分解耐性(料理用の水) 約4時間
ISO 2409によるクロスカット GTOB
ワニス皮膜の硬度、鉛筆硬度   9H
IEC 404-12による曲げ試験。直径3mmのロッド OK
DIN 46400に従った曲げ試験 直径10mmの棒を前後に曲げる
 number 5x over rod                    
OK
型抜金型の耐用期間

光沢シートより約1.5倍以上長い

スタック(積み重ね時)の耐熱温度  短期間
長期間 
600℃ 
180℃

収縮(圧縮性)
IEC 404-12より150N/c㎡、100℃で140日間

0.1%以下
溶接性 タングステン不活性ガス(WIG法、TIG法、アルゴン電弧) 気泡あり
ライム系皮膜溶接棒使用のアーク溶接  気泡なし
EMK 6溶接棒“Bohler”を使用。(AWSA 5,18/ER 70S-6)  気泡なし
当社の仕様書・試験成績書は、当社が知り得る範囲で、アドバイスを与えるため作成したものであり、法的な義務を含むものではありません。